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子育て 2023.03.24

子どもにとって「良い家」とは?

こんにちは。3月も終盤になり、お子さまのいらっしゃるご家庭では春休みの時期になりましたね。子どもたちにとっては自由を謳歌できる春休み。大人にとっては…ちょっと気合いの必要な時でもあります。生活リズムを整えたり、お弁当を作ったり。4月に向けて、ワクワクと同時に不安な気持ちもあったりして、何かと気忙しいシーズンですよね。

いつも以上に家で過ごすことが増える長いお休み。子どもにとって「良い家」とは何でしょうか?

ちょっと部屋の中を見回してみてください。どんな気持ちになるでしょうか? 散らかっていてため息が出てしまうという方、ご実家の様子を思い出してみてください。同じように散らかっていませんでしたか?
普段から散かっているのがあたり前だと、その環境で育った子どもは、同じような感覚を身に付けてしまいます。恐ろしいことに、整っているよりも散らかっている方が落ち着く、ということさえあります。
落ち着くならどちらでもいいじゃないか…と思われるでしょうか? 今はいいかもしれません。でも、お子さんはいずれ大きくなり、巣立つ時がきます。パートナーを見つけて一緒に暮らし始めた時、家族が増えた時、困るのは本人とその周りの大切な人たちです。まだ先の事だと思われるかも知れませんが、今からできること、少しずつ始めてみませんか?

家づくりの側面から言えば、家が大きくて収納がたっぷりあれば片付くかといえば、そういうわけではありません。片付ける習慣がなければ、どんな家であっても荒れていきます。「お片付けしてー!」と声かけしても、それができる環境が整っていなければ、子どもはどうしたらいいか分かりませんよね。普段は多少ごちゃっとしていても、すぐにリセットできるような仕組みづくりをしておくこと。自分たちの所有するモノの適量や、責任の持てる範囲を知ること。そういったことの方が、収納の大きさを確保するよりも大切なことのように思います。

この辺りのことに関しては、こちらのコラムもぜひ読んでみてください。
「モノの適量を知っていますか?」
「モノを手放すタイミング」

親がモノを大事にしていると、子どもも大事に扱うようになります。レストランで店員さんに横柄な態度を取っていれば、やがて子も真似をします。親の背中は怖いくらいに見られています。姿勢や考え方は引き継がれていく。そう思うと、子どもに残すべきものはお金でも財産でもなく、「より良い価値観」のように感じます。
そして、それが育まれるのが「良い家」だと思うのです。

たとえば、子どものおもちゃ。あるKAKAオーナーさんは、これまでたくさんのおもちゃで遊んできたけれど、結局残ったのはBRIOのような流行り廃りのないものだけだった、と話してくれました。おもちゃは、親が与えるものの他に、祖父母や園など、周りから入ってくるものもあります。子どもたちは、目新しいおもちゃには喜んで飛びつきますよね。親がやみくもに排除するのは違うと思いますし、そういったものが家にあってもいいと、KAKA的には考えています。ただ、自分たちでコントロールできるものは、なるべく小さいころから本物の素材だったり、あったかみがあるものを選びたい。食器だったら落としたら割れてしまう陶器やガラス、テーブルなら木の質感がわかる素材をセレクトする。親の側に、そういった意識があることが大事なんじゃないかと思います。
そして、家に迎え入れたモノの「良さ」や「ストーリー」を、お子さんに教えてあげられたら素敵ですよね。きっと、「パパやママが考えて選んでくれたおもちゃ」として、ずっと記憶に残り、特別なものになっていくと思います。

伝統や文化を大切にしたり、意識をもって家族で話したりするようなご家族、実はKAKAのオーナーさまには多いんです。審美眼や価値観、ゆたかな暮らしへの意識の持ち方は、こうやって受け継がれていくのだなと感じています。

海外だと、クリスマスは家族で過ごしますし、おじいちゃんおばあちゃんを家に招いて食事をすることが多いですよね。日本では核家族化の影響もあるかと思いますが、そういったことを実践されているご家庭は少ないのかなと感じます。
日本には、四季折々の伝統行事がたくさんあります。冬至にはかぼちゃを食べて、柚子湯に入ったり、お彼岸にはお墓参りをして「ぼたもち」や「おはぎ」をお供えしたり。由来や歴史を知ると、もっと身近に感じられるかも知れません。
日本人はそんな自国の良さに気付いていないように思います。「丁寧な暮らし」というとハードルが高いけれど、季節行事を楽しんだり、伝統を味わうことを大切にできたら…。KAKAは、そんな暮らしのご提案も、お打合せでよくさせていただいています。

性能や温熱、地震対策に意識が向きがちな家づくりですが(もちろんそれらも大切なことですが)、毎日の時間が人生をつくっていきます。気持ちいいね、幸せだね、と感じられる暮らしの価値を、KAKAは伝えていきたいと考えています。

そんな世界観をまさに表しているのが、KAKAの事務所に飾ってある平澤まりこさんの絵。ホームページのトップ画像にもなっていますが、この絵を見るたびに、おおらかで優しくて、包み込まれるようなあたたかさを感じます。この世界こそ、KAKAの目指す方向だねと、スタッフ間で話しています。平澤さんに描いていただいたKAKAのロゴも、見るたびに方向を示してくれる羅針盤のような存在です^^

・・・ということで今回は、KAKAが大切にしている「幸せで健康で文化的な暮らし」の「文化的」にフォーカスしながら、「良い家」について書いてみました。
皆さんの家には、引き継いでいける伝統や習慣はあるでしょうか?

ただ、やりたいと思っていてもきっかけがないと難しかったりしますよね。そんな方こそ『北欧の暮らし講座』にお子さんと一緒に参加してみてはいかがでしょうか。自分たちだけではできないことも、同じ価値観を持った方が集まっているので、気軽にやれますよ。体験して意識を変えて、いい影響を家に持ち帰ってみてください。
「文化的に暮らす意識をもつ」ことで「良い家」はつくられていくはずです。

春休み、正直親の負担はとーっても大きいですが(苦笑)、気負いすぎず、ご自分のことも労わりながら過ごしていきましょう!
それではまた。西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。

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