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2017.04.14
高齢者ほど低い室温で血圧上昇しやすい
家を建てるときには、機能や性能を考えることはとても大切なことだと思います。
でも、そこにデザインも意識していくと、より豊かな暮らしになるのではと思います。
機能や性能、デザインとのバランスが家づくりには大切です。
それぞれの家庭の暮らしは、代々受け継がれていくものだと思います。
次の代、そのまた次の代へと、より豊かな暮らしが受け継がれるのが理想的ですよね。
豊かな暮らしへの近道として、家、ファッション、インテリアなど生活に関わるものすべてのバランスがとても大切です。
その見本となる国がフィンランドです。
フィンランドは「森と湖の国」と言われ、自然豊かな国です。
そして、「デザイン大国」とも言われています。
フィンランドが「デザイン大国」となった背景には、第二次世界大戦での敗戦や、気候条件も大きく関わっているようです。
フィンランドの冬は、日照時間が短く(15時頃には日が沈む)、極寒です。
冬が長くて暗いという特徴があって、生活をするにはとても厳しい環境のようです。
フィンランドに住む人たちは、この厳しい冬を、より豊かに過ごせるようにと室内を明るく演出してみたり、ものづくりをしたり、ろうそくの灯を楽しんだりと、それぞれが楽しみ方を見い出して暮らしてきたようです。
自然豊かなフィンランドでは、白樺クラフトも盛んだそうです。
こうして、「デザインする」という国民性が根付いていったようです。
フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトやカイ・フランクをはじめとする多くのフィンランド人デザイナーたちは、「自然と人間との調和」を大切に、永く愛され日常で使われ続けるような、シンプルで明るい作品を生み出してきました。
昔の作品と、新しい作品を違和感なく組み合わせることもできるようです。
また、フィンランドは生活全体をデザインするという考えを持っているそうです。
いろいろな要素があいまって、作品は永く愛され、最高のバランスが生み出されているようです。
私も、そんな暮らしに憧れます。
私は、フィンランドのブランド マリメッコのリュックを愛用中です。
デザイン、機能性ともにとても気に入っています。身に付けていて、ワクワクします。
永く大切に使っていきたいなと思っています。
シンプルで明るく、機能的なフィンランドのデザインは、流行に捉われず、時代を越えて末永く愛されています。
日本での家づくりの場面でも、年齢を重ねていっても飽きたりすることなく、長い人生をずっと豊かに気持ちよく暮らしていけるような家や家具を持てたら、とても素敵ですよね。
大切にして、代々受け継いでいってほしいという気持ちもきっと湧いてきますね。
いつまでも愛される作品は、作り手とお施主さんどちらの思いもあいまって生み出されるものだと思います。
豊かな暮らしのヒントを探しに…
愛知県美術館で開催されている<フィンランド独立100周年記念>フィンランド・デザイン展へ…ぜひ足を運んでみて下さい。