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カルチャー 2024.02.27

【コラム】映画「枯れ葉」観てきました

こんにちは。先日散歩をしていたら、近所の梅の花が咲いているのを見つけて嬉しくなりました。KAKAの庭にもぽつぽつと可愛らしい花が咲き始めていて、それだけで気持ちが明るくなります。冬の間にも植物たちは春に向けて着々と準備をしているんですね。

さて、今回は映画の話をしたいと思います。
KAKAのオーナー様や、このコラムを読んでくださっている方は観られたかもしれません。アキ・カウリスマキ監督の「枯れ葉」を久しぶりに映画館で観てきました!

資本主義社会において、弱き立場に追いやられてしまった中年男女の不器用すぎる恋愛模様を描いているのですが、見どころはそれだけではありません。
ユーモアがにじむ構図と美しい色使い、ほっこりし過ぎないノスタルジー感、劇中に流れる音楽、そしてインテリア。細部までじっくり見たい、もう一回見たい!と思わせてくれる作品でした。
全体に流れる空気感が濃密とでもいうんでしょうか…。万人受けはしないけれど、好きな人はものすごーく好きなジャンルの映画だと思います。そしてKAKAの大切にしている価値観に近いものをもっている方は、おそらくそこに当てはまるんじゃないかな、と思いました。

主人公のひとりのアンサ。彼女の暮らしぶりは決して裕福ではありません。突然職を失うことになりますし、電気料金の高さに驚愕して電源コードを引っこ抜いたりするシーンも。でも、貧しさや悲壮感のようなものを私は感じませんでした。アンサがきれいな色のコートを着てしっかりとした足取りで家に帰る姿をとてもいいな、と思ったのです。(まさに「地に足がついている」イメージ!)自分で塗り替えたという壁やキッチンタイルの色も印象的で、自分にとってちょうどよく、心地よく暮らせるように手を加えているんだなということが伝わってきて、そこに豊かささえ感じました。
ペンダントライトやスタンドライト、ソファも素敵でしたよ。一つひとつを彼女が選びとって家に置いているんだろうな、と想像しました。

理不尽な理由で解雇されて無職になっても、当の本人はたいして取り乱すこともなく、さっさと次の仕事を見つけて働き始めます。お世辞にも恵まれた環境とはいいがたい職場で、黙々と体を動かして、家路につく。くたくたに疲れ切った状態のアンサを迎え入れてくれるのは、自分のためにしつらえた部屋。どんなにほっとする瞬間だろうか、と思います。身体的にはもちろんのこと、精神的にも癒されて、また明日へと目を向けることができるのかもしれません。
…とはいっても、映画の中ではそんな描かれ方はされていません。おそらく北欧の人々にとっては、そういった家の在り方はごくあたり前のことなんだと思います。

住みながら、手を加える。その時の家族の形や生活スタイルに合わせて変化させていく。そして、目に入るもの、手に触れるものは、心から気に入ったものにする。そんな環境が生まれたときからあって、感覚も自然に養われていくのでしょう。うらやましいなと思います。日本にいる私たちは、意識していないと消費活動の波にもまれて、「なんとなく」で選んだものを使い捨てる負のループに陥りがちです。そう思うと、育つ環境、とくに感性が柔らかい子どもが過ごす家の環境って大切だな、なんてことまで考えてしまいました。

でも、日本にいるから無理なんてことはありませんよね。今の暮らしに取り入れられることは、たくさんあります。

たとえば、モノに関して。よく「今の家は収納が足りない」なんていう話を聞きますが、モノを持ちすぎのように感じます。そういった方は、きっと収納を増やせば増やしただけ、モノも増えます。収納に合ったモノの量に、まずは減らしてみることが先かもしれません。
アンサの部屋はとてもすっきりとしていました。もともと持ち物は少なそうですが、収納場所はどこなんだろう?と気になってしまいました。

そして、新しいモノを迎え入れるとき。これは値段や大きさに関係なく、心から気に入ったものを選ぶ! ハンカチ、ボールペン、マグカップetc. 毎日使うものこそ、手にするたびに「やっぱりいいな」と思えたら…。日常がちょっと楽しくなる気がしませんか?
そういえば、劇中ではアンサがメモ帳を取り出して、ささっと連絡先を書くシーンがありました。スマホではなくて紙に書いて渡す。少し前なら普通のそんな行為も、今となっては新鮮で可愛らしく感じました。

つましい暮らしながらも、恋人を想って迷わず買うシャンパン。対する恋人は小さなブーケを持って彼女の家を訪れます。決して順風満帆には行かず、これでもかという災難に見舞われたりもするのですが、映画は終始やさしい眼差しと切実な希望に満ちていました。

世の中もこんなふうに見てみたら、なにか変わるかもしれない。「世界」なんて大それたことでなくても、自分の周りの人たち、その人たちにも大切な日常や希望となる存在があるのだということ。そのことを想像し続けることが、この時代に生きる私たちには必要なんじゃないかなと感じました。
ラジオから流れる、どこかリアリティのないウクライナのニュースには、そんなメッセージも込められているのだろうと想像します。カウリスマキ監督が引退を撤回してまで映画界に戻ってきた理由が、そこにあるんだろうと。

悲痛な現実を前にしても、愛の力をまっすぐに信じる。ユーモアとやさしさに包まれた映画でした。
アンサの最後の表情は必見ですよ。思い出すとキュンとしてしまいます。
「枯れ葉」、ぜひ観てみてくださいね!

それではまた。西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。

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