前へ
2023.01.17
1月の「北欧の暮らし講座」レポ
こんにちは、KAKAの今井です。このコラムも30回目になりました。いつもありがとうございます。
さて、KAKAビレッジ内には17坪の平屋の家があり、見学していただくことも可能です。今回は、そこに住んで約4か月になるオーナーに、暮らしの変化について聞いてみました。
家づくりのヒントになるお話がたくさん出てきましたので、2回に分けてお伝えしていきたいと思います。まずは前半をどうぞ!
びっくりするくらい変わりました! 前住んでいた大きい家では、この時期は光熱費4万超えていたのが、今は7千円くらい。24時間エアコンつけっぱなしで。もちろん洗濯乾燥機も食洗機も毎日使ってるよ。
そう。電気料金が上がると「電気は悪」みたいに言われるけど、電気なしでは暮らせないからね。ガスは必要な時だけカセットコンロを出して使えばいいかなって思ってるよ。
まず、なんといっても掃除がラク! お客さんを招く時も、1時間あれば細かい掃除までやれちゃう。子ども部屋もすぐに片付くし、本人たちも家が大きくないってわかってるから、モノをムダに持ち込まないよ。
天井のほこりも掃除しやすい。体のサイズに合わせて低めに設計されているからね。気になったときにすぐ拭けるっていうハードルの低さがポイントなのかも。
それと、小さい家だからエアコン1台23℃設定で部屋が2、3℃は上がっちゃう。あったかくて幸せです。
この家で暮らし始めるとき、子どもたちと話して家事分担を決めていて。一人は靴の整理整頓。もう一人はお風呂の掃除。
玄関ドアが内開きで、靴がたくさん置いてあると開けられないんだよね。だから片付けざるを得ない。収納も広くないから、靴は一人4、5足までとしていて。そうすると、一つひとつの靴を大切にするようになったんだよね。「スニーカーのヒモだけ買い替えよう」とか、意識が変わってきて。傘も3本までって決めていて、これ以上は増やさない。
そう、よくあるのは370リットルのバスタブだけど、わが家は300リットルのもの。エコキュートも小さめでいいから、ここでも省エネになってるよ。
掃除は基本スポンジでこするだけ。洗剤はめったに使わない。温度と栄養と水分、どれかを取り除けばカビは生えないから。
通常、家の壁や天井は冷えてるんだよね。そうするとあったかい湯気がそこにいって結露しちゃう。で、水分が残るとカビが生える。この家は隅々まで暖気がめぐる設計になっていて、乾燥しているから、おなじ状況でも壁や天井で結露が起きない。
そう、しかもお風呂の天井がないから、加湿に貢献してくれる。お湯をはると湿度10%くらいは上がるよ。さらに人の歩く速度で拡散してくれるしね。
あとやっぱり板張りのお風呂は気持ちがいい! プラスチックは傷がついてそこに汚れが溜まるけど、琺瑯はガラスだから清潔感があっておススメです。
ホントに!お風呂用の洗剤がほとんどいらなくなって、買いだめしなくなったし。シンプルなのが心地いいよ。
ついでに言うと、トイレの便座もスイッチOFFです。冷たいって感じない。下に換気扇があるから、臭いも気にならないしね。
ネコもいるけど、全然臭わないよ。お客さんにも、ネコいるんですか?って驚かれるくらい。ペットと一緒に暮らす方にも喜ばれるんじゃないかな。
そうだね。入口に段差がないのはラクだよ。でもメリットはそれだけじゃなくて、足元があったかい。段差がないイコール床の下に空間があるっていうこと。通常、玄関土間は2、3度下がるんだけど、上げ床にすることで表面温度が下がらない。あったかいし、つまずかないし、暮らしにやさしい設計になってるよ。
ここまでのお話で、KAKAの家が科学的根拠に基づいている、ということが見えてきました。「なんとなく感じのいい家」という裏には、きちんと説明できる理由があるんですね。
それから、コンパクトな家だからこそ、「自分たちの暮らしにちょうどいいモノとの付き合い方」を考えるようになったことが大きな変化のように感じました。結果、掃除や片付けが簡単でラクになり、心地よさにつながっているんですね。
他にも参考になりそうなお話を聞いてきましたので、続きは後編で。お楽しみに!
西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。