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2022.09.29
#安城東高校
こんにちは。11回目のコラムをお送りします。
よく「家は人生で一番高い買い物だ」と言われますよね。「夢のマイホーム」なんて謳われることもあります。
ですが、はじめに伝えておきます。
家をドリームにするのは、危険です!
なぜなのか、今回はそこに触れてみたいと思います。
KAKAには、たくさんの設計事務所やハウスメーカーを見て回って、ようやくKAKAにたどり着いた、というオーナーさまが少なくありません。その中でよくお聞きするのが、「見積りを出してもらったが、とても払える金額ではなかった」「夫婦ふたりで住宅ローン35年組まないと手が届かない…」といった声です。半ば、家づくりを諦めかけた状態でKAKAにいらっしゃいます。
KAKAは住宅会社ですので、「ここで家を建てます!」となれば御の字ではあるのですが、無理な資金計画を立ててまで家を建てていただこうとは思っていません。それは、私たちのミッション「幸せを想像する」に反しているからです。オーナーさまには、家という建築を通して、幸せになってもらわなくてはいけません。建ててからローン返済のために必死で働いて辛そうにしている姿を見るのは本望ではないのです。
家づくりを考え始めると、あれもしたい、これもしたい!とやりたいことがたくさん出てきますよね。なにしろ念願のマイホームですから、これまで思い描いてきた理想の暮らしの実現へ向けて、ブレーキはなかなかかけられない状態になります。住宅展示場や内覧会へ足を運んだり、SNSで情報収集をしたり、言ってみれば一番楽しい時期ですね。
そして、そこからさらに、ファイナンシャルプランナーとの資金相談や、ざっくりとした見積り依頼へと進むわけですが…
出された見積金額に愕然とし、マイホームなんて夢のまた夢だった…と落ち込むことになります。けれど、そこで絶望して家づくりを諦めてしまうのは、まだ早い!とお伝えしたいのです。
見積りを出してもらったその家は、ほんとうに自分たちに合ったものですか?
「今」だけにとらわれて、過剰に詰め込みすぎていませんか?
承認欲求や自己実現欲求を満たすための家づくり、それを否定するつもりはありません。せっかくの注文住宅ですから、自分たちだけの家づくりにワクワクしたいですよね。ただ、そこに固執して、それ以降の人生を不安な気持ちで過ごすようなことにはなっていただきたくないのです。
人は、ライフステージによって優先順位が変わるものです。今、夫婦二人だとして、「趣味を楽しめる家がいい」「壁はモルタルでかっこよく!」と考えていたとします。数年後、お子さんが生まれたら…。優先順位は「赤ちゃんの様子が見守れる間取りがいい」、「汚れが気にならない素材がいい」となっている可能性は大です。
もちろん先のことは分かりません。絶対こうなる、という保証はないのです。数年前まで在宅ワークやオンライン会議があたりまえになるなんて、想像できなかったように。
でも、だからこそ、こだわりを詰めすぎるのはほどほどに…と考えます。こだわりや譲れないポイントは数点に絞り、どんな暮らし方になったとしても受け止めてくれるような「うつわ」としての家づくりを、考えてみていただきたいと思っています。
家は、家族の暮らしのうつわ。そういう観点でみると、大切なことは何でしょうか。
家族の健康を守り、それぞれが居心地よく暮らせること。疲れた体とココロを癒せる場所であること。これくらいのように思います。
そのうえで、一度、新しく完成した17坪の家を見ていただきたいのです。こんなに小さくてもこんな豊かな暮らしができるんだ、ということに驚かれると思います。そして、家づくりを「夢」ではなくて現実的に考えていただけるようになると思います。
17坪というのはあくまで最小のサイズであって、これを一つのものさしとして、それぞれのご家族の暮らしが心地よく収まるように、変えていただければいいのです。
自分たちに必要なもの、ふさわしいものを、自分たちで決める。こうありたい暮らしや生き方を思い描く。家づくりで大切なことは、そこに向かって判断し、勇気をもって決断することです。それは責任を伴う大変な作業でもありますが、かけがえのない経験になると思います。
マイホーム計画中だけれど、ちょっと疲れてきちゃったな…という方、ぜひKAKAのモデルハウスにいらしてください。10/16にはKAKA OPEN DAYがございます。新しい価値観と、安心感をお渡しできるかと思います。お気軽にお越しください◎
それでは。西三河を中心に、安城市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。