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2025.06.16
【コラム】先行き不透明な時代のなかで
こんにちは。7月が始まりましたね。2025年に入って、もう半分が過ぎたことになります。皆さん、年始に立てた目標などはありますか? それはどのくらい実現できていますか?
私の今年の一文字は「健」。心身ともに健康にすこやかに、やりたいと思ったことに身軽にチャレンジできるような自分でいたい、と思って掲げました。正直いうと、最初の1か月はストレッチなどをしていましたが、ここ最近はすっかり頭から抜け落ちていました(苦笑)。でも夏が近づいてきて、今は毎週のように子どもと一緒にプールに通っています。夏バテしないように体力をつけたいと思います!
そんな下半期のスタート、今回のコラムでは「気持ちを維持することの大切さ」についてお話したいと思います。
家を建てようと決めた時、ほとんどの方は工務店やハウスメーカー、設計事務所などを探すところから始めると思います。信頼できるパートナー探しはとても重要ですよね。でも、どこに依頼するかということの前に、もっと大切にすべきことがあるとKAKAは考えています。
ここでちょっと、自分たちの理想の未来の姿を想像してみてください。具体的にイメージするために、10年後に設定してみましょう。
・心地よく整えられたリビングで、お気に入りのソファに腰かけて、コーヒーを飲みながら読書をする姿
・家族が増えていっそう賑やかになった休日の午後、みんなで料理をつくって食卓を囲む姿
・家庭菜園に目覚めて、庭の畑でいろんな野菜を育てている姿
あなたはどんな想像をしてみましたか?
その思い描いた暮らしは、このままいけば、叶えられそうですか?
少し話がズレますが、こんな話を聞いたことがあります。
未来の自分に向けて手紙を書く、って小さいころにやったことありませんか? タイムカプセルに入れた記憶が私にもあります。
これの逆バージョンで、未来の自分が今の自分に向けて手紙を書く、というものがあるんだそうです。どういうこと?って思いますよね。今の自分が理想の10年後の自分になりきって、「今日は○○をしました。」と手紙を書くんです。このとき、できるだけ具体的に書くことがコツで、最後は「10年前のあなたのおかげで、今の充実した私の暮らしがあります」といった感じで閉じます。理想の姿を明確にすることで、今の自分の行動に意味が宿ってくる=理想に向けた行動が取れるようになる、ということなんだそうです。
家づくりのプロセスにも同じことが言えるんじゃないかな、と思います。
未来から見て家を建てる、つまり「どんな暮らしや生き方をしていたいか」という視点を持って、「そのためにどんな器としての家が欲しいか」を考えるべきだと思うのです。2025年の今、家を買うからといって、耐震性能や断熱性能について調べ、「今これが最新の高性能住宅だ!」とパートナー探しに奔走するのは危険です。それを手に入れたとしても、結局は10年後、20年後には、南側の掃き出し窓にはシャッターが降ろされ、その前に車が停まり、コンクリートで固められた、町でよく見かける住宅と同じになってしまいます。それはあなたが望む未来の姿でしょうか?
10年後も自分たちの暮らしが豊かで、毎日楽しく、幸せだと思える状態でいたい。誰しもそう思いますよね。マイホームを購入するときは、皆さんそういう希望を持って新しい暮らしをスタートさせるのだと思います。でも、家を建てる前に、ちょっとだけ思い浮かべてみて欲しいのです。それを既に実践している人、真似したい人はいるかな?と。
…残念ながら、日本にいて、こうありたい!と思えるような暮らしぶりの人を見つけることは難しいです。多くの場合、新築を建てたときが家も気持ちもピークで、そこからだんだんと下がっていき、気づけばそれがあたり前の生活になっているのです。維持することって、簡単ではないんですよね。新年の目標でさえ、忘れがちなんですから…。
でもKAKAは、心豊かな状態をキープし続けることこそが、幸せな人生に繋がると信じています。そうありたいと思っている方と、家づくりをしていきたいのです。そして、そのためにルンドヴィレッジが存在し、一員であるKAKAがお手伝いすることで、きっと違う未来を描くことができる、そう思っています。
スウェーデンなどの北欧に行くと、どこにいても緑を感じられ、自然と調和しながら豊かに暮らしているなと感じます。家族の在り方やライフスタイル、大切にしている価値観も含め、学ぶべきところがたくさんあります。KAKAの家づくりは、既に実践できている国からそのエッセンスを学び、日本の風土や良さと調和させながら取り入れていきます。耐震や断熱といった性能を超えた部分、それこそが、人が本当に豊かに暮らしていくために必要な道具だと思っているからです。
スタッフにはスウェーデン人もいますし、現地の方とも繋がりがあります。私たちがつくるのは、10年後、20年後の未来です。賞味期限があるような一時のものではなく、価値が長く続くタイムレスな家です。それこそが、今の日本に欠けているところで、私たちが日本のデンマーク・安城で増やしていくべきものだと考えています。
けれど、この地元で貢献していくには、住み手の方が10年、20年と経った時に、その家で暮らす気持ちをちゃんと維持できていることが何よりも不可欠です。そのために、幸せをイメージして暮らせる気持ち、それがカタチになっていくような「器」を私たちがご用意します。気持ちと物が揃えば、10年、20年経っても、日々のちょっとした幸せを感じられる暮らしは叶います。
建てたときの気持ちをキープできる家。それは幸せで、健康で、文化的に暮らすことをイメージできる家です。10年、20年経ってもその思いが引き継がれていけば、そこには歴史が生まれ、人や物を大事にするようになります。そういう人や住宅が増えていくことを、私たちは願っています。
先日アップしたyoutubeで、スウェーデン人のアンドレさんが、「暮らしが理想通りにいかなくても、その気持ちを持つことが大切」だと話してくださいました。100点を目指さなくても60点でOKだと。お母さんやお父さんが、そういう気持ちでいようとしている姿に、子どもたちも影響されて価値観がつくられていくんですよね。とても勇気づけられるお話でした。
日本のデンマーク・安城で展開するKAKAは、単なる工務店でも設計事務所でもない、暮らしそのものを提案する会社です。性能や技術面ではなく、概念的なことをこんなにお伝えする建築会社もめずらしいかもしれません。(もちろんKAKAの家は申し分ないほどに高性能な住宅です!)
でも、絶対に倒れない家は存在しませんし、断熱気密性にこだわっても窓を開ける気持ちよさを忘れては意味がありません。人は自然なものであり、心地よく幸せに暮らしたいのです。それを想像し、気持ちをキープしていける家づくり、一緒にしてみませんか?
先ほどのyoutubeでも撮影した、17坪の平屋 モデルハウスの見学会も開催予定です。少しでもアンテナに引っかかったら、ぜひ一度KAKAに足を運んでみてくださいね。素敵な出会いを楽しみにしています!
それではまた。西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。