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2025.04.17
【コラム】高性能な住まいだけでは物足りないあなたへ
こんにちは。4月も後半に入り、心地よく過ごせる日が増えてきましたね。
KAKAのあるルンドビレッジでは、ビバーナムやチューリップ、ムスカリなどのお花が次々に咲いて、目を楽しませてくれます。季節の変化を感じられるお庭があると、暮らしがゆたかに彩られますね。
さて、今回のコラムですが、まずはこちらの記事をごらんください。
日本人の幸福感が世界最低レベルに 幸せに感じない要因は「経済的不安」(スマホライフPLUS)
この記事の「幸福感調査2025」によると、日本人の幸福度は世界30カ国中27位という低い順位に留まったとのこと。今の生活への満足度や将来への期待感も最下位であることが明らかになった、ということも書かれています。
いったい、どうしてここまで日本人の幸福感は低いのでしょうか。
調査によると、日本人が「幸せではない」と感じる最大の要因は「経済的な状況(64%)」で、他の回答と比べて群を抜いています。
確かに、止まらない物価高になかなか増えない収入や貯蓄。子どもの教育費や老後の資金への不安…。要因を挙げたらキリがありません。
一方で、「幸せである」と回答した日本人の理由にも注目してみると、最も多い回答は、「家族との関係(41.1%)」となっていて、身近な人との関係が、幸福感に大きく影響しているということが分かります。なんだか興味深い結果だと思いませんか?
ここで、「幸福感」について掘り下げてみます。
幸せには、「外的な幸せ」と「内的な幸せ」があると思います。
外的な幸せは、外に出ていくことで得られる幸せ。注目されている場所やレストランへ行って消費したり刺激を受けたり、いわば非日常的な幸せです。
内的な幸せは、お家でとっておきのコーヒーを飲んだり、お庭で野菜やお花を育てたり。趣味やお稽古事に没頭するのもこちらに当てはまるのかな、と思います。自分の内側に向き合うことで得られる幸せです。
どちらがいい、ということではありません。誰しも両方の幸せを感じながら、じぶんにとってちょうどいいバランスを保っているのだと思います。
ただ、ここで思うのは、日本は他の国に比べて「外的な刺激」が多すぎるんじゃないかな、ということです。
ちょっと外に出れば、購買欲を刺激するようなカラフルな看板が立っているし、テレビでは新商品やテーマパークなどのCMが頻繁に流れてきます。私たちは、常に消費活動を外的に刺激されているのです。
例えば、ショッピングセンターの入口やトイレ付近にあるカプセルトイのコーナー。子どもの購買欲を刺激するものが、どうしてこんなところに~!と、親の立場としては思ってしまいます。
外を歩いていても自動販売機やコンビニがすぐに見つかり、とても便利な反面、日本は外に刺激が多い国だなあ、と思わざるを得ません。
では、海外ではどうなのでしょうか。これについては、ルンドビレッジの北欧メンバーにも聞いてみたいと思いますが、外的に消費行動を刺激されるようなものが少ないんじゃないかと想像します。
北欧の方とお話していて感じるのは、パートナー、子ども、両親のことをとても大切にされている、ということ。家族と過ごす時間や、ともに何かをするということを、何よりも優先されているように見えるんです。
そこには、外的な好奇心、欲を刺激するものが少ないことも影響しているように思います。幸福を感じるポイントが、外側ではなくてじぶんの内側、そして家族や身近な人に、自然に向かうんじゃないかな、と。
私たち日本人は、先ほど書いたような環境で育ってきているので、何か楽しいことを…となると、つい外側に見出すような癖がついているのかもしれません。
特にそういった傾向の強い方にとっては、コロナ禍のときはとてもストレスだったのではないでしょうか。
楽しいことを外に求めるのは、内にあるじぶんに向き合う必要がありません。でもあのパンデミックで、全国民が外的刺激から一旦引き離されました。内側にあるじぶんの感情や価値観、ほんとうは何に幸せを感じるのか?ということに向き合うことになったのです。これは、チャンスだったとも言えます。
日常的に外に刺激を求め続けても、人は経験を積み重ねて成熟していきます。それらの刺激にいつかは飽きて、いずれ内側のじぶんに向き合うときが来るでしょう。
それに、またいつコロナ禍のような事態が起こるか分かりません。
外的な刺激にコントロールされ、その刺激ありきの人生設計をしていると、どこかで行き詰まり、生きにくくなることも考えられます。
そういった意味で、今こそ内的な幸福度をどう高めるのか?という点に目を向けてみるのもいいかもしれません。
自分の内側をどんどん掘っていく。身近な人との人間関係を深めていく、未来への希望をもてるように行動するetc.
あなたの幸福感をはかるポイントはどこにありますか?
最後に、KAKAとルンドビレッジの紹介を。
人との関係、つながりによって幸せを感じられる場所が、ルンドビレッジにはあります。KAKAはその一員。定期的に開催しているワークショップでは、北欧の伝統的な文化を学んだり、手を動かしたり。ホームパーティーのような雰囲気で、次の開催を楽しみにされている方もたくさんいらっしゃいます。
また、安城市にある学びの体験農園LEAFさんでは、畑を借りて、野菜を育てています。オーナー様といっしょに収穫体験ができたらいいな、と考えています。
KAKAで家を建てた方でなくても、ルンドビレッジというもっと大きな枠で、イベントやコンテンツを通じて皆さんと関わっていけたらと思っています。
じぶんと似た価値観の仲間と出会うきっかけの場として、ルンドビレッジに集っていただけたら嬉しく思います。
5月には、安城市のデンパークで「Anjo Nordic Vilrlage」が開催されますよ。
これは、ルンドビレッジが主催のイベント。KAKAのオーナー様も企画段階から参加されています。
幸福度が高い北欧の世界観を体験できるイベント。ぜひお越しくださいね。
日本の幸福度が低い、なんてニュースを見ると、悲しくなりますよね。
私たちができることはほんの些細なこと。
でもKAKAのコアバリューである「思いやり」「夢・希望」「創造性」を持って、小さな輪から変化を起こしていきたいと考えています。
子どもたちから見た世界がワクワクしたものであるように、未来に夢希望を持てるように。
大人の私たちから、ちょっと意識して動いてみませんか?
それではまた。西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。