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2024.05.10
【コラム】あのキャラクターに例えてみました
こんにちは。天候が不安定な日が続き、お日様のありがたみを感じる日々です。まもなく梅雨入りでしょうか。なんとなく気持ちが沈みがちになるこの季節、体調管理に気をつけて、ほどよく息抜きしながら過ごしていきましょう!
スタッフ同士の会話でよく話題にのぼるのですが、今の時代、マイホームを持つのは簡単なことではないですよね。建築資材の高騰、歴史的な円安などの影響により、過去10年間で木造住宅の建築費は約30%アップしているとも言われています。家を建てることは、贅沢なことなのかもしれません。若い方たちが夢を見れない時代になってきていることに、私たちも胸を痛めています。
それでも。自分たちの家を持ち、そこで暮らしを楽しむのは人生の醍醐味なんだということを、私たちは伝えていきたいと思っています。
建築費高騰という現状と、KAKAの大切にしている価値観。
その二つを考えたとき、やっぱり見ていただきたいのはKAKAビレッジ内にある17坪の平屋の家です。
これについて、以前コラムを書きました。今あらためて読んでいただきたい記事ですので、こちらに再掲載したいと思います。
家づくり、予算が厳しいけれど性能も自分たちらしさも諦めたくない!という方に、何かしらヒントや希望をお渡しできたら嬉しく思います。
この家のオーナー、以前は42坪の家に住んでいました。今でこそ自分たちの暮らしには大きすぎる、広すぎて持て余してしまう、と感じているようですが、建てた当時、この大きさに疑問を抱くことはなかったそうです。
ところが、住み続けるにつれ、果たしてこんなに大きな家が必要だろうか?と考えるようになりました。
実際に住んでみないとわからないこと、たくさんあります。具体的な例をあげてみます。
部屋が多ければ、エアコンも数台必要になります。掃除の手間、クリーニング代などメンテナンス費、買い替えも10数年でやってきます。なかなかの出費になりますよね。
毎日の掃除、積み重なると意外と手間と時間がかかるもの。掃除機のコードを指し直したり、2階まで運んだり…。ちょっとしたことがストレスになります。
何年か後にリフォームをしようとした場合、大きな家であればそのぶん足場代もかかりますし、塗り替え費用も増えます。近頃では、子どもが巣立ったあとに減築をするリフォームが増えていると聞きますが、とてももったいないことだと感じます。
大きな家は階段の上と下で温度差ができ、結露が起きやすくなります。結露を放置しておくとカビが発生し、そのカビは喘息の原因にもなると言われています。
学校から帰宅して子ども部屋に直行。監視したいわけではないけれど、何をしているのか全く分からないのはちょっと不安…。家族のコミュニケーションの時間も減ってしまいます。
私たちは、気づかないうちに親や世間一般の価値観に影響されていることがあります。40坪以上の大きな家、立派なカーポートに外構。ひと昔前にはあたりまえだとされていた「よい家」は、今のあなたにとっても「よい家」ですか?
大切なのは、自分で考えて、判断すること。
あなたがこころ豊かに暮らすために必要なのものは、何でしょうか。
経済が縮小し、物価、資材が高騰していくこの時代に、果たして大きい家はマストなのか? そこにパラダイムシフトをかけることが、私たちの役目なのだと感じています。
一般的に、家づくりは打合せを重ねていくと値段が上がっていきます。あれもあった方がいい、これも必要かもしれない…次々に浮かび上がる不安を解消するための安心材料として。けれど、家づくりのプロセスでは往々にして、不必要なものがあるのです。そういったものを省いて、スムーズに解決へと導いていく。そこがプロの仕事です。
たとえば子ども部屋の話。よく聞くのが、小学6年、中学1年になってもウチの子はリビングで勉強しているよ、というお話です。中学3年くらいから、ようやく個室で勉強するようになるといったケースも耳にします。となると、個室が必要なのは実質4年くらいでしょうか。
もちろんお子さんにとっても、プライベート空間は必要です。いつも誰かの目に入るところにいるのは気が休まらないでしょう。
お子さんが巣立ったあとも活用できるようなフレキシブルな空間づくりや、完全に個室でなくても必要なときは仕切れる工夫。KAKAではそういった提案をさせていただいています。
4人家族+猫2匹で暮らす17坪の家。収納は十分だし家族それぞれの居場所も確保できる。これで本当に暮らせるんだ!ということを見ていただきたいと思います。
そして、小さいからといって我慢はしていない、心地よさは薄まらない、ということも。
木製サッシや板張りの外壁は、経年変化が楽しめます。人と同じように、家も年月を重ねるごとに味わいや趣が深まっていきます。造作キッチン、漆喰の壁、外にはゆったり食事やコーヒーを飲むスペースがあり、思った以上にのんびりゆったり暮らせることに驚くはずです。
コンパクトで上質、温熱環境や耐震性能は◎ アレルギーにも効く空気環境。幸せで健康で文化的な住まいで培われた価値観は、親から子へ残せる最高の資産だと思いませんか?
余談ですが、こちらはムーミンやしき。このやしきを設計&建設したのはムーミンパパです。
ベランダには、コーヒーを飲みながらくつろげる場所(フィーカですね)もあるようです。嵐や雪、洪水などの自然災害に遭ってもしっかりと建ち続けているムーミンやしき。パパの建築の腕は相当なもののようですね。
ムーミン一家やここを訪れるお客さまは、大切な人のそばで、各々が好きなことをします。裁縫、楽器の演奏、読書……まさに、「幸せで健康で文化的」な暮らしが営まれていますよね。
小さくてもこころ豊かに大きく暮らせる、という価値観があれば、選択肢が増えます。
家は20坪くらいでいいんだ、と思えれば、35年4000万(土地あり)の住宅ローンを組む必要はなくなります。(もちろん、40坪以上やこだわりの設計で建てる方もいらっしゃいます。)
建売でしかマイホームは手に入らないかもしれない、注文住宅はあきらめた…という方にも、ぜひ見ていただきたい住まいです。自分たちらしく素敵に暮らしたい、という想いを手放す必要はないんです。
これまでの基準をいったん取り払って、一度、KAKAの提案する住まいを見に来ませんか? きっと、何かヒントをお渡しできると思います。お気軽にお越しくださいね。
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それではまた。西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。