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インタビュー 2023.04.19

【対談】ジミーさんに聞く、北欧のハナシ①

こんにちは。KAKAでは毎月「北欧の暮らし講座」というワークショップを開催しています。そこで講師を務めてくださったり、おいしいケーキを作ってくださるのが、スウェーデン人のジミーさんです。

ジミーさんは2014年に日本へ来て9年目。日本語はペラペラで、プロカメラマンでもあり、音楽のセンスもあるという、すばらしい才能をもった方。モデルのような(実際モデルのお仕事もされています)オーラをまとっていらっしゃいますが、いつも優しく、フレンドリーにお話してくれます。

そんなジミーさんとKAKAで、北欧と日本の暮らしや文化の違いについて対談させていただきましたので、その模様をお伝えしていきます。

KAKA(以下K):さっそくですが…、日本のお家って寒いですよね。

ジミーさん(以下J):めちゃくちゃ寒いですね(笑)スウェーデンの家は、どこも室温26℃ぐらいに保たれています。20℃を下回ると人間に危ないと言われているので。

K:26℃って、すごく高いですね!

J:スウェーデンでは、エアコンをあまり使いません。電気代がとても高いんです。その代わりにオイルを使っています。暖かいオイルが床の下とか窓の下を流れていて、窓から入ってきた風を暖めてくれます。夏は21~22℃に保たれています。

K:夏もエアコンは使わないんですか?

J:はい、ほとんど使いません。

K:それでも涼しいんですか?

J:涼しいです。壁の中に断熱材がかなり厚く入っているので、そのおかげだと思います。

K:日本だと、オイルヒーターは逆に電気代が高くて、エアコンの方が省エネなんですよね。それほど普及していないので、壊れたときの修理費が高い。部品が輸入になってしまうから。
日本はようやく室温23℃くらいを保つようになってきたところで、18℃とかもざらにある。イギリスだと刑務所でも18℃以下にならないように規定されているのにね。

J:スウェーデンでも、18℃はありえないですね。

K:日本人は、節電のためなら寒さにも耐えるようなところがあるからね。

K:KAKAの家づくりで大切にしているのが、「幸せで、健康で、文化的であること」。
日本は経済的には豊かなんだけど、文化的じゃない。家電は好きだけど、照明とか家具にこだわったりしない。KAKAとしては、文化的な要素もあったほうがいいと思っていて。庭に出て、家族で朝食をとってみたり、お気に入りの食器を使ってみたり。そういうのが暮らしにないのはさみしいなと思う。
日本は工業大国だから、壊れなくて長持ちすればデザインはどっちでもいいっていうモノであふれてる。その感覚で、家には偽物の○○調のタイルを使っちゃったりする。庭はほとんどなくて、物置やアルミフェンスがあって、リビングの窓を開けると車のテールランプが見えて…。

J:つまらない生活ですね。それは楽しくないですよね。

K:日本人は、腐るのが嫌いだから、そういう素材を選びがち。でも、木のフェンスなんかが腐るのって、意外にかっこいいと思うんですよね、ムラがあって。土に戻っていくのは自然なことだし。その価値観をKAKAは伝えていきたいなって思っているんです。ジミーさんはそのあたりどう感じますか?

J:日本の家の作り方とか庭の感じとか、スウェーデンではあまり馴染みがありません。
東京の家を見たら、ほとんど庭がないし、外観も部屋も四角く区切られてる。おもしろくないなと思います。北欧の家は庭があってテラスがあって、外でコーヒーを飲める場所があります。スウェーデンというか、北欧生活の方が楽しいなと感じます。

庭があるから、子どもたちも外で過ごす時間が増える。日本だと公園に行かないといけない。でも両親が仕事をしてるから行けないとか、一人では遊ばせられないとか問題がある。スウェーデンでは、庭で遊ばせて、その様子を見ながら仕事するっていうのが普通です。自分に家族ができたら、スウェーデンで子育てしたいって思います。
学費は大学まで無料だし、子育てしている人たちに優しい。日本はまだまだですね(笑)。いろいろ高いなと思います。

K:ジミーさんみたいに自分の国を誇れるのってすごいことだと思います。日本人は劣等感というか、自国を嫌いな人が多い気がしていて。欧米にあこがれているけど実際にはやらない。不満は言うけど選挙には行かずに外野から見てるだけ。なんだか悲しくなってきます。でもKAKAはそれが嫌で、「主体的に動こう」って言い続けてる。どうして北欧ってそんなに幸福度が高いんでしょうね。無理してなくて自然体だし、いいなあって思います。

J:バイキング時代、そこから来てるのかも知れないです。バイキングも外で暮らしていたから。家の中も大事だけど、外で過ごす時間がとても大事。学校でも仕事でもそう。休憩のときは外に出ます。
フィーカタイムはみんなで集まって、ゆっくりする時間です。ゆっくりしないと頑張れないし、やる気がでないので。仕事の話じゃなくて、仲良くするために話をするんです。普段何をしているとか、趣味のこととか家族の話とか。会話をするから、うまくいく。一日2、3回くらいフィーカがあります。

スウェーデンの労働時間は日本よりも短いです。日本人はオーバーワーク。スウェーデン人は働きすぎるのが嫌いだから、やるべきことをやったら終わり。さっさと帰宅します。
学校も同様で、授業中にフルーツを食べる時間があるんです。ずっと頭を使っていると勉強もはかどらないので、エネルギーを取ります。

K:いいですね。小さい頃からそんな環境で育つんですね!
日本は先生にならえ、独自性は消せ、皆が右向いたら右向けっていう教育でずっときて、いまだにしみ込んでる気がします。我慢は美徳とかね。

J:我慢はやめた方がいいなと思う。でも若い人たちは少しずつ変わってきてるように感じます。長時間働くのはいやだとか。まあ、あと20年くらいはかかりそうですね(笑)

K:たしかに若者のインスタとか見てると、ちょっとずつ文化が成熟してきてるのを感じます。けどそれに追い打ちをかけるように経済が悪くなっている。だから頑張らなきゃいけないっていうジレンマを抱えてしまう。

日本では、結婚することはあたり前じゃない。家を建てることもあたり前じゃない。資材の高騰も追い打ちをかけてるしね。若い人が夢を見れない時代になっちゃってる。
でも、結婚することは幸せだし、家を持つことも幸せ。さらに家族で暮らしを楽しむっていうのは人生の醍醐味なんだよっていうのを、伝えていきたい。どれだけお金があってもあの世には持っていけないしね。それよりも家族で過ごす時間の方がずっと大切。それ以上のものってないと思っているんです。
人生のなかで家を一つ建てるっていうのは、あたり前じゃなくてすごいこと。幸せで健康でちょっと文化的なことを感じながら暮らしてもらえたら、北欧の国みたいに心豊かになれるかなって。それを一つのモノサシとして提示していきたいと考えています。

J:ここはもう北欧にいるみたいだし、できると思います(笑)

……いかがでしたでしょうか。北欧スウェーデンでのリアルな話が聞けて、とても充実した対談となりました。この後もまだ続きがあるのですが、長くなってしまいそうなので、後半は次回に。ジミーさんとの対談は今後も定期的にできたらいいなと考えています。

そして、素敵なジミーさんに直接会いたいと思われましたら、ぜひ北欧の暮らし講座へご参加ください^^
次回は5月21日に開催します!

それではまた。西三河を中心に、安城市・刈谷市・高浜市・岡崎市・西尾市で注文住宅、新築一戸建てを手掛けるKAKAの今井でした。

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