こんにちは。6回目のコラムをお送りします。
先日より、家づくりの情報サービス「イエタテ」への掲載が始まりました。これを読んでくださっている方には、そちら経由で来られた方もいらっしゃるかも知れませんね。
今までこういった媒体への掲載を行ってこなかったKAKAが、いったいどうして…？　今回は、新たな試みに至ったワケをお伝えしたいと思います。

設立して十数年、とくに大きな宣伝や広告もなく、紹介や口コミでここまでやってきました。知る人ぞ知る、ひっそりと存在する会社…そんなイメージだったかと思います。オーナーさまの中には「やっと価値観の合う住宅会社を見つけた！」と喜んでくださる方もいらっしゃって、そういったあり方でもいいかな、と思ってきました。
ですが、ある人に教えてもらったことに衝撃を受け、その考えが変わったのです。それはこのような内容でした。

どうしても人は内と外を区別し、いい商品・サービスであっても、怖くない範囲で売る、という選択をしてしまう。けれど、切磋琢磨して世の中を良くしていくという観点で考えたら、いいものを持っているのに発信しない、というのもひとつのエゴである。惜しみなくみんなに出す、という勇気がないと、世の中は良くならない。小さな視野ではなくて、大きな視野で物事を見なくてはいけない。

この教えから、KAKAがいま持っている「ゆたかな暮らし」への取り組みやサービス、価値観を、少しずつ世の中に広げていくのもいいのかもしれない、という想いに至りました。正直、あまり大っぴらにしたくないという気持ちがないわけではありません。たくさんの人に見てもらえるのは、よい出会いのチャンスが増えるということと同時に、自分たちの存在価値が試されるような怖さがあり、それを受け止める覚悟が必要だと思うからです。ですが、私たちはKAKAのつくる家やサービスが、ほんとうにいいものだと胸を張って言うことができる。だとしたら、その「よりよいサービス」も資源で、世の中のために使うべきではないか？いいものは使ってほしい。そして幸せな人が増えてほしい。そんな考えにシフトしていったのです。
もちろん大きな会社ではないので、年間に建てられる棟数は限られています。実際に、来期はあと1件ほどしか受けられない状況になってきました。できる範囲で、目の前のお客さまに全力で向き合う。それはこれからも変わりません。

そんな第2ステージに入ったKAKAのことを、改めてご紹介します！

KAKAは住宅会社です。建築を通して「より良い暮らし方、生き方」をご提案しています。ですが、建築だけに留まるつもりはありません。目指しているのは「人生の価値づくり」。それを実現させる手段の一つとして、「場」の提供を行っています。KAKAの事務所や庭、空間に来ていただくことで、よりよい暮らし方へのヒントや、自分たち家族の「幸せのものさし」を見つけていただけるのではと考えています。

KAKAはいわゆる建築家の「作品」のような家をつくることはありません。誰かの模倣をしたり、薄めてつくるようなこともしません。最初からきちっと決められたカッコイイ建築ではなく、家族構成や暮らしの変化に柔軟に対応できるような、余白を残した住まいをつくっています。
そして建築を通して、人に、地域に貢献したいという想いがあります。そのためには、KAKA自身が、スタッフが、「幸せな心の状態」でいなくてはいけません。私たちが考える幸せとは、成長を感じられること。どんなに贅沢でいい暮らしをしていても、成長を感じられない人生はおもしろくないと思うのです。だから、私たちは自己成長への努力を惜しみません。こんな事を書くと、実際にお会いした時に緊張してしまいそうですが…（苦笑）、そうありたいと、日々奮闘しています！
そんなスタッフと、場と、ミッションが掛け合わさり、オリジナリティのある「KAKA」として、よい影響を与えられるような存在でありたいと思っています。

KAKAには、会社のパンフレットがございません。あえて、そのようにしています。実際にお会いしなければ、特色をお伝えするのは難しく、やはり体感してもらうのが一番だと考えています。スタッフの雰囲気や、建てる家を見ていただいて、ここに任せるかどうかを判断していただければと思います。営業的なことは一切いたしません。価値観の合うパートナーと家づくりをすることが、双方にとって幸せなことだと思っています。
10月1日には、KAKA OPEN DAYがございます。少しでも気になった方は、ぜひ一度KAKAへお越しくださいね。お待ちしています＾＾